FITによるCRCスクリーニングは45歳開始が有用
2024年11月16日
Annals of Internal Medicine
大腸がん(CRC)検診のため免疫学的便潜血検査(FIT)キットを配布された45-49歳の患者を対象に、FIT完遂率および診断率を後ろ向きコホート研究で検討。50歳での検査と比較した。26万7732個のキットが配布された(45-49歳群79.9%、50歳群20.1%)。3カ月以内のFIT完遂率、FIT陽性率、FIT陽性結果後3カ月以内の大腸内視鏡検査受診率、大腸内視鏡検査による診断率を評価した。 その結果、FIT完遂率は、3施設全体では45-49歳群の方がわずかに高かった(38.9% vs. 37.5%、調整後リスク比1.05、95%CI 1.04-1.06)が、うち1施設では45-49歳群の方が大幅に低かった(30.7% vs. 40.2%、同0.77、0.73-0.80)。FIT陽性率は、45-49歳群の方が低く(3.6% vs. 4.0%、同0.91、0.84-0.98)、FIT陽性後の大腸内視鏡検査受診率は両群で同程度だった(64.9% vs. 67.4%、同1.00、0.94-1.05)。腺腫発見率は、45-49歳群の方が低かった(58.8% vs. 67.7%、同0.88、0...
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