TNF阻害薬治療後に炎症性CNS疾患リスクが36%上昇
2024年11月16日
JAMA Neurology
自己免疫性疾患に対する腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬による治療後の炎症性中枢神経系(CNS)疾患リスクと、自己免疫疾患またはTNF阻害薬の種類によるリスクの差を、系統的レビューとメタ解析で検討。主要評価項目は、自己免疫疾患に対する抗TNF療法後の新規の炎症性CNS事象リスクとした。 18件の研究から、自己免疫疾患患者111万8428例、569万8532人年を超える追跡データを解析した。TNF阻害薬開始後の炎症性CNS事象の新規発症率は、1万人年当たり2.0-13.4だった。全体としてTNF阻害薬の使用によって、従来の療法との比較で炎症性CNS疾患リスクが36%上昇し(リスク比1.36、95%CI 1.01-1.84、I2 49%)、主に脱髄疾患が起因していた(同1.38、1.04-1.81、31%)。基礎となる自己免疫疾患とTNF阻害薬の種類を問わず、同程度の炎症性CNS疾患リスクが明らかになった。...
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