50代男性と60代女性の体重減少はがん予測因子か
2024年11月15日
British Medical Journal
英国イングランドで予期せぬ体重減少はがんの予測因子なのかどうかを診断精度研究で検討した。全国がん登録・解析サービスとリンクした臨床研究電子医療記録のデータを用い、2000年1月1日から2019年12月31日に予期せぬ体重減少が記録された18歳以上の成人32万6240例(女性56.5%、60歳以上54.1%、喫煙歴あり54.0%)を解析対象とした。 その結果、基準日から6カ月以内にがんが診断されたのは1万5624例(4.8%)、そのうち50歳以上が1万5051例(96.3%)だった。がんの陽性的中率は、50歳以上男性と60歳以上女性では英国国立医療技術評価機構が緊急調査を推奨する閾値3%を上回った。陽性尤度比の範囲は、男性は疲労1.43(95%CI 1.30-1.58)から直腸腫瘤21.00(同8.59-51.37)、女性は背部痛1.28(同1.16-1.41)から骨盤腔内腫瘤19.46(同12.69-29.85)だった。がんに関連する血液検査異常値として、低アルブミン(陽性尤度比 3.24、同3.13-3.35)、血小板増加(同3.48、3.35-3.62)、総白血球数(同3.01、2...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。