父親のメトホルミン使用、児の奇形リスクとの関連せず
2024年11月15日
British Medical Journal
ノルウェーと台湾で、父親の精子形成期間(妊娠前3カ月)のメトホルミン使用と児の先天性奇形リスクとの関連を住民対象国際比較コホート研究で検討。ノルウェーの児61万9389例(2010-21年)と、台湾の児256万3812例(2004-18年)を組み入れた。主要評価項目は先天性奇形とし、副次評価項目は臓器特異的な奇形とした。 その結果、ノルウェーの児2075例(0.3%)と台湾の児1万5276例(0.6%)で父親の精子形成期間のメトホルミン使用のデータが利用可能であり、そのうちノルウェーの104例(5.0%)と台湾の512例(3.4%)に先天性奇形が認められた。父親のメトホルミン使用による奇形の相対リスクは、未調整の解析ではノルウェーのコホートで1.29(95%CI 1.07-1.55)、台湾のコホートで1.08(同0.99-1.17)、2型糖尿病の父親に限定した解析ではそれぞれ1.20(同0.94-1.53)と0.93(同0.80-1.07)だった。リスク上昇は未調整の解析で見られたが、交絡因子を調整すると減弱した。...
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