異常降雨は死亡リスクと関連
2024年11月14日
British Medical Journal
世界34の国および地域(645カ所)を対象に、1日当たりの降雨特性(強度、継続時間、頻度)と死亡(全死因死亡、心血管死亡、呼吸器関連死亡)との関連を2段階時系列分析で検討。1980-2020年の1日当たりの死亡データを用いた。主要評価項目は、1日当たりの死亡率と再現期間(ある大きさの極端な出来事が発生する予測平均期間)1年、2年、5年の降雨との関連とした。14日間の遅延期間を考慮した。 その結果、試験期間中、再現期間1年の降雨が5万913件、再現期間2年の降雨が8362件、再現期間5年の降雨が3301件だった。再現期間5年の異常降雨日は、1日の全死因死亡、心血管死亡、呼吸器関連死亡の増加と有意に関連していた。0-14日の遅延期間を考慮した累積相対リスクはそれぞれ1.08(95%CI 1.05-1.11)、1.05(同1.02-1.08)、1.29(同1.19-1.39)だった。再現期間2年の降雨と関連が見られたのは呼吸器関連死亡だけで、再現期間1年の降雨では有意な関連は認められなかった。...
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