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非緊急心臓手術中の血液浄化で術後7日間のAKI発生減

2024年11月12日  Journal of the American Medical Association

心臓手術に伴う急性腎障害(CSA-AKI)リスクが高い18歳以上の非緊急心臓手術患者343例(平均年齢69歳、女性119例)を対象に、体外循環式血液浄化(EBP)装置の使用により心肺バイパス術後にCSA-AKIの発生が減少するかどうかを検証(SIRAKI02無作為化試験)。EBP群(169例)と標準治療(174例)を1:1で比較した。主要評価項目は、無作為化後7日間のCSA-AKIの発生率とした。 その結果、CSA-AKIの発生率はEBP群の28.4%(95%CI 21.7-35.8)に対し、標準治療群は39.7%(同32.3-47.3)で(P=0.03)、対数二項モデルを用いた調整後の差は10.4%(同2.3-18.5)だった(P=0.01)。感度分析では、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、低左室駆出率(40%未満)、低BMI(30未満)患者のEBPがCSA-AKIの減少に、より効果的であることが示された。...