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CALD、遺伝子治療後の血液がん発症リスク

2024年11月12日  New England Journal of Medicine

2件の第II-III相試験(ALD-102試験、ALD-104試験)とその追跡試験(LTF-304試験)でelivaldogene autotemcel(eli-cel)遺伝子療法を受けた大脳型副腎白質ジストロフィー(CALD)患者67例を対象に、eli-celの血液がん発症リスクを検討した。 その結果、67例のうち7例が血液がんを発症し、うち2例が単一血球系統の異形成を伴う骨髄異形成症候群(MDS)、3例が芽球増加を伴うMDS、1例がMDS、1例が急性骨髄性白血病(AML)だった。データが得られた6例のうち5例ではMECOM-EVI1、1例ではPRDM16を含む、優勢クローンの複数の遺伝子座でレンチウイルスベクターの挿入が認められた。7例中6例で体細胞変異(KRAS、NRAS、WT1、CDKN2AまたはCDKN2B、RUNX1)、1例でモノソミー7が認められた。同種造血幹細胞移植(HSCT)を受けた芽球増加を伴うMDSまたは単一血球系統の異形成を伴うMDSの患者5例のうち4例がCALD症状の再発およびMDSのない状態を維持しており、1例がHSCT後20カ月時に移植片対宿主病によると思...