急性脳損傷の神経学的転帰、制限輸血より非制限輸血で良好
2024年11月11日
Journal of the American Medical Association
22カ国の集中治療室72室で、貧血を伴う急性脳損傷患者820例(平均年齢51歳、女性45.9%)を対象に、非制限輸血戦略(ヘモグロビン値9g/dL未満で輸血)と制限輸血戦略(同7g/dL未満で輸血)の神経学的転帰への影響を第III相無作為化試験で比較(TRAIN試験)。主要評価項目は、無作為化後180日時点でのGlasgow Outcome Scale Extendedスコア1-5と定義した予後不良な神経学的転帰とし、データが得られた806例の解析を実施した。 その結果、無作為化後180日時点での主要評価項目発生率は、非制限輸血群62.6%、制限輸血群72.6%だった[絶対差-10.0%(95%CI -16.5%--3.6%)、調整後相対リスク0.86(同0.79-0.94)、P=0.002]。脳虚血イベント発生率は、非制限輸血群8.8%、制限輸血群13.5%だった(相対リスク0.65、同0.44-0.97)。...
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