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OSAで高度口呼吸、睡眠時に閉口状態でも吸気流量減

2024年11月11日  専門誌ピックアップ

薬物睡眠下内視鏡検査を受けた閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者54例(男性72%、年齢中央値55歳、無呼吸低呼吸指数中央値26.9回/時間、BMI中央値28.9)を対象に、口呼吸の役割および上気道の解剖学的因子との関連を非無作為化試験で検討。主要評価項目は、睡眠中の開口状態から閉口状態に移行する際における気流量変化と定義した総吸気流量とした。 その結果、閉口により総吸気流量が27.8%ポイント増加した(β:1.0L/分、95%CI 0.4-1.9L/分)。ただし、ベースラインでの口呼吸レベルにより結果にばらつきが見られ、口呼吸がほぼ見られない10例では関連が見られず(同0.9L/分、-0.2-2.1L/分)、中等度(口腔気流0.05-2.2L/分)の32例では気流量が改善し(同2.0L/分、1.3-2.7L/分)、高度(口腔気流2.2L/分超)の患者では悪化した(同-1.9L/分、-3.1--0.6L/分)。口蓋帆咽頭の閉塞は、口呼吸の増加(同0.6L/分、0.1-3.0L/分)および閉口による気流量低下(同-1.9L/分、-3.1--0.7L/分)と関連した。...