HFpEFへのSAVMで運動時PCWP低下見られず
駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者90例(年齢中央値71歳、女性64.4%)を対象に、大内臓神経焼灼による血液量管理(splanchnic ablation for volume management:SAVM)の実行可能性および安全性を第II相無作為化試験で検討(REBALANCE-HF試験)。主要有効性評価項目は1カ月時点での下肢挙上時および運動時の肺動脈楔入圧(PCWP)低下、主要安全性評価項目は1カ月時点での重篤なデバイスまたは手術関連の有害事象とした。 その結果、主要有効性評価項目にSAVM群と偽治療群で差は見られず(平均群間差-0.03mmHg、95%CI -2.5-2.5、P=0.95)、HFによる入院、12カ月間の運動機能および健康状態の変化などの副次的評価項目にも差はなかった。さらに、主要安全性評価項目(SAVM群6.8% vs. 偽治療群2.2%、差4.6%、95%CI -6.1-15.4、P=0.36)および起立性低血圧(11.4% vs. 6.5%、同4.9%、-9.2-18.8、P=0.48)の発生率にも差は見られなかった。...
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