内視鏡的に確認された胃がん前駆病変を対象に、前駆病変から胃がんへの進展率について系統的レビューおよびメタ解析で世界的に検討。関連文献44件(16万7286例)を組み入れた。胃がん低罹患率(10万人当たり6例)と中/高罹患率(10万人当たり6例以上)の国で層別化し、萎縮性胃炎(AG)、腸上皮化生(IM)、および異形成から胃がんへの進展率を評価した。 その結果、1000人年当たりの世界的な進展率の統合推定値は、AGが2.09(95%CI 1.46-2.99)、IMが2.89(同2.03-4.11)、異形成が10.09(同5.23-19.49)だった。胃がん低罹患率群と中/高罹患率群を比較した場合、1000人年当たりの推定進展率はAGがそれぞれ0.97(同0.86-1.10)および2.47(同1.70-2.99)で(P<0.01)、IMが2.37(同1.43-3.92)および3.47(同2.13-5.65)で(P=0.29)、異形成が5.51(同2.92-10.39)および14.80(同5.87-37.28)だった(P=0.08)。質の高い研究で比較すると、AGの進展率に両群間で差は認められ...
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