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進行性多巣性白質脳症にDIAVIS T細胞療法の効果は

2024年11月10日  JAMA Neurology

進行性多巣性白質脳症(PML)患者の免疫系が、直接分離された同種異系ウイルス特異的(DIAVIS)T細胞を用いる治療によって回復するかどうかを後ろ向き症例集積研究で検討。健康なドナーから24時間以内に分離し、BKポリオーマウイルスを標的とするT細胞を用いた。主要評価項目は患者の臨床反応と生存とした。 28例の研究コホート(中央値60歳、男性71.4%)のうち、22例(79%)が反応を示し、顕著な臨床的安定または改善およびウイルス量の減少を認めた。6例(21%)は無反応で、急速に悪化して死亡した。生存分析によって、DIAVIS T細胞を投与した患者[69%(26例中18例)、12カ月生存率69%]は、最善の支持療法を受けたPML既存対照[50%(113例中57例)、打ち切りデータを含む12カ月生存率45%]と比較して、診断から12カ月間の生存率が良好であることが示された(ハザード比0.42、95%CI 0.24-0.73、P=0.02)。...