HFpEFへのmavacamtenで心臓バイオマーカー改善
左室駆出率(LVEF)60%以上の駆出率保持心不全(HFpEF)患者30例を対象に、心筋ミオシン阻害薬mavacamtenの有効性を第IIa相非盲検単群試験で検討(EMBARK-HFpEF試験)。ベースラインからmavacamten投与後26週時点でのN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NTproBNP)および高感度トロポニンT(hsTnT)の変化量を主要評価項目とした。 その結果、mavacamtenはNTproBNP低下(平均低下量-26%、95%CI -44--4、P=0.04)、hsTnT低下(同-13%、-23--3、P=0.02)および、追加の有効性評価項目である高感度トロポニンI(hsTnI)低下(同-20%、-32--6、P=0.01)と関連した。心臓バイオマーカー値は、投与中止後8週間でベースラインレベルに戻った。評価可能なデータを有していた24例のうち10例で、NYHAクラスおよび左心室拡張機能の心エコーマーカーの改善が認められた。投与期間中に平均LVEFが3.2絶対%ポイント(95%CI 1.1-5.4、P=0.005)低下した。プロトコールによりmavacam...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。