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重篤患者への遠隔集中治療では在室期間短縮せず

2024年11月8日  Journal of the American Medical Association

集中治療室(ICU)の重篤成人患者1万7024例[ベースライン期間1794例、介入期間1万5230例、平均年齢61歳、女性44.7%、重要臓器障害度(SOFA)スコア中央値6]を対象に、遠隔集中治療tele-ICUの有効性をクラスター並行群間無作為化試験で検討(TELESCOPE試験)。通常ケアと比較した。tele-ICUでは、遠隔での認定集中治療医による日々の集学的な回診と月1回の報告・評価会議を行った。介入下の期間中央値は20カ月だった。主要評価項目は患者ごとのICU在室期間(LOS)とした。 その結果、ベースライン評価で調整後、tele-ICU群と通常ケア群の間で平均ICU LOSに有意差は認められなかった[8.1日 vs. 7.1日、変化量8.2%(95%CI -5.4-23.8)、P=0.24]。感度分析および事前に規定したサブグループ分析でも結果は同様だった。...