BRCA1変異保有者はホルモン避妊薬で乳がんリスク増加
2024年11月6日
Journal of Clinical Oncology
生殖細胞系列BRCA1/2変異保有で乳がんに罹患していない女性を対象に、ホルモン避妊薬使用で乳がんリスクが増加するかどうかを前向きコホート研究4報の統合観察データを用いて検討した。BRCA1変異保有者3882例(追跡期間中央値5.9年)、BRCA2変異保有者1509例(同5.6年)を解析対象とした。 ホルモン避妊薬を1年以上使用していたのは、BRCA1変異例の53%(使用期間中央値4.8年)、BRCA2変異の71%(同5.7年)だった。追跡期間中に乳がんを発症したのは、BRCA1変異488例、BRCA2変異191例だった。BRCA1変異保有者では、現在・過去ともに1年以上のホルモン避妊薬の使用は乳がんリスクに統計学的有意差はなかった[現在使用者:ハザード比(HR)1.40、過去使用者で使用歴1-5年:1.16、同6-10年:1.40、10年超:1.27]が、使用歴があるとリスク増加が認められ(HR 1.29、95% CI 1.04-1.60、P=0.02)、使用累積期間とリスクが比例し1年長くなるとリスクが3%(同1-5%、P=0.002)増加すると推定された。BRCA2変異では、使用...
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