肥大型心筋症若年患者、LGEは心臓突然死の危険因子
21歳未満の肥大型心筋症(HCM)患者700例(年齢中央値14.8歳、男性74.0%)を対象に、ガドリニウム遅延造影(LGE)の予後的意義を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、心臓突然死(SCD)および代替イベント(蘇生された心停止や植え込み型除細動器の適切作動など)とした。 その結果、追跡期間中央値1.9年での主要評価項目発生率は5.0%だった。LGEは32.9%に認められ、左室心筋の平均負荷は5.9%だった。LGEの剤量は高齢者、左室心筋重量および最大壁厚の高値者で高く、LGE患者で左室駆出率が低く、左心房径が大きかった。既存のリスク層別化ツールで補正後も、LGEおよびその負荷はSCDと関連し、全心筋に対して10%以上のLGE患者でSCDリスクが高かった(未調整ハザード比2.19、95%CI 1.59-3.02、P<0.001)。SCD予測モデルへのLGE負荷追加により、HCM Risk-Kidsスコアの予測能が追加前の0.66(95%CI 0.58-0.75)から0.73(同0.66-0.81)に、Precision Medicine in Cardiomyopathyス...
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