急性MI/貧血合併のHb輸血閾値をtarget trial emulationで推定
2024年11月5日
Annals of Internal Medicine
6カ国の144施設で、急性心筋梗塞(MI)と貧血を合併した患者に対する赤血球(RBC)輸血の指針として、4種類のヘモグロビン輸血閾値の有効性をMINT(Myocardial Ischemia and Transfusion)試験のデータを用いたtarget trial emulationで推定。急性MIでヘモグロビン値10g/dL未満のMINT試験参加者3492例を対象に、ヘモグロビン閾値を10g/dL未満、9g/dL未満、8g/dL未満、7g/dL未満とする4種類の輸血戦略を検討した。評価項目は、30日時点の死亡またはMI再発(死亡/MI)と、30日時点の死亡の複合とした。 その結果、30日時点の死亡/MIリスクは、閾値が10g/dL未満で14.8%(95%CI 11.8-18.4%)、9g/dL未満で15.1%(同11.7-18.2%)、8g/dL未満で15.9%(同12.4-19.0%)、7g/dLで18.3%(同14.6-22.0%)だった。30日時点の死亡/MIの絶対リスク差と、10g/dL未満の戦略に対する相対的なリスク比は、閾値の低下に伴い上昇したが、95%CIの幅は広か...
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