開腹による根治的膀胱全摘術を受ける患者を対象に、トラネキサム酸(TXA)の予防投与で輸血が減少するかどうかを二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討(TACT試験)。対象患者をTXA群(切開前に負荷用量として10mg/kgを静脈内投与し手術終了まで維持用量として1時間当たり5mg/kgを投与)とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は術後30日までの赤血球輸血とした。 無作為化した353例(年齢中央値69歳、男性74.5%)のうち344例をintention-to-treat解析に組み入れた。術後30日までに赤血球輸血を受けた患者の割合はTXA群が37.0%、プラセボ群が37.4%だった(相対リスク0.99、95%CI 0.83-1.18)。輸血に関連しない有害事象は両群で同程度だった。...
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