安楽死ドナー腎は延命中止/脳死後ドナー腎と転帰同等
安楽死プログラム開始の2012年1月から2023年7月までのオランダの全腎移植データを用いて後ろ向きコホート研究を実施。安楽死後臓器提供[心停止後提供タイプV(DCD-V)]腎移植145例と延命治療中止後の心停止後提供[DCDタイプIII(DCD-III)]腎移植1936例および脳死後臓器提供(DBD)腎移植1255例の移植後転帰を比較した。主要評価項目は、死亡日で打ち切りとした移植5年間の移植腎生着率(death-censored graft survival)だった。 その結果、5年移植腎生着率は、DCD-V移植腎(82%)とDCD-III移植腎(86%、P=0.99)およびDBD移植腎(84%、P=0.99)で差がなかった。DCD-V腎移植での移植腎機能発現遅延の発生率(26%)は、DCD-III腎移植よりも有意に低く(49%、P<0.001)、DBD腎移植と同程度だった(22%、P=0.46)。5年患者生存率は、DCD-V腎移植(69%)とDCD-III腎移植(76%、P=0.45)およびDBD腎移植(73%、P=0.74)で差がなかった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。