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急性血管脳損傷後の発熱予防は有効か

2024年10月29日  Journal of the American Medical Association

重症脳卒中患者を対象に、急性血管脳損傷後の発熱予防効果を、非盲検転帰評価盲検化無作為化試験で検討(INTREPID試験)。患者を発熱予防群(自動体表温度管理装置を用いて37.0℃に目標設定)と標準治療群(38℃以上の場合に発熱治療を実施)に割り付けた。主要評価項目は1日の平均発熱負荷[37.9℃超の体温曲線下面積(総発熱負荷)を急性期期間の総時間数で除し、24時間を乗じる(℃時間)]とした。 中間解析で主要副次評価項目の無益性が示され、登録は中止された。主要解析の対象は677例(女性51%、年齢中央値62歳)で、433例(64%)が試験を完了した。発熱負荷は、発熱予防群(0.37℃時間)の方が標準治療群(0.73℃時間)よりも有意に低かった(差-0.35、95%CI -0.51--0.20、P<0.001)。3カ月時点での機能回復に有意差は認められなかった(修正Rankin尺度スコア中央値4.0 vs. 4.0、機能的転帰が良好な方向にシフトするオッズ比1.09、P=0.54)。重大な有害事象の発現割合は、発熱予防群が82.2%、標準治療群が75.9%だった。...