浸潤膀胱がんに周術期デュルバルマブ上乗せで転帰改善
2024年10月29日
New England Journal of Medicine
根治的膀胱全摘除術を施行予定の筋層浸潤性膀胱がん患者1063例を対象に、術前補助化学療法(NAC)への周術期デュルバルマブ上乗せの転帰改善効果を第III相無作為化試験で検討(NIAGARA試験)。根治的膀胱全摘除術に、NAC(ゲムシタビン、シスプラチン)へのデュルバルマブ追加+術後補助療法としてデュルバルマブを投与する群(デュルバルマブ群)と、NAC(ゲムシタビン、シスプラチン)のみを行う群(対照群)を比較した。 その結果、24カ月時点の無イベント生存率はデュルバルマブ群67.8%(95%CI 63.6-71.7)、対照群59.8%(同55.4-64.0)で(増悪、再発、根治的膀胱全摘除術の非施行または全死亡のハザード比0.68、95%CI 0.56-0.82、層別ログランク検定のP<0.001)、全生存率はそれぞれ82.2%(95%CI 78.7-85.2)、75.2%(同71.3-78.8)と推定された(死亡ハザード比0.75、95%CI 0.59-0.93、層別ログランク検定のP=0.01)。グレード3ないし4の治療関連有害事象発生率はデュルバルマブ群40.6%、対照群40.9%...
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