1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. B7-H3 CAR-T療法の安全性をFIH試験で検討

B7-H3 CAR-T療法の安全性をFIH試験で検討

2024年10月30日  Journal of Clinical Oncology

再発性または難治性固形腫瘍を有する若年患者16例(年齢中央値18.5歳)を対象に、B7-H3キメラ抗原受容体(CAR)T細胞全身投与の安全性を3+3用量漸増デザインを用いた第I相first-in-human試験で検討した。 その結果、3例が用量レベル1(CAR-T細胞0.5 × 106個/kg体重)、6例が用量レベル2(1 × 106個/kg体重)で投与を受けた。初回投与で用量制限毒性(DLT)は認められなかった。初回投与後、末梢血中循環CAR T細胞の最大濃度は4.98個/μLで、転移部位で腫瘍細胞とCAR-T細胞が共存しているのが1例で認められた。初回投与で客観的奏効が得られなかった1例では、投与2回目の28日後にPERCISTの判定基準による客観的部分奏効が認められた。2回目の投与では、CAR-T細胞が1590個/μLまで著しく増殖し、サイトカイン放出症候群と用量を制限するような高トランスアミナーゼ血症を合併した。投与2回目の前には、1回目に比べてIL-21濃度が上昇していた。...