MRIによる前立腺がん検診で系統的生検が省略可能か
2024年10月30日
New England Journal of Medicine
スウェーデンで2015年に開始され、50-60歳の男性を対象に磁気共鳴画像(MRI)による前立腺がん検診の有効性と安全性を検討する住民対象試験(GÖTEBORG-2試験)の4年後の結果報告。前立腺特異抗原(PSA)検査でPSA値3ng/mL以上の場合に前立腺のMRI検査を行い、疑わしい病変が発見された場合に標的生検(MRI標的生検)を行った。MRI標的生検のみの群と、系統的生検群(対照、系統的生検+MRI標的生検)を比較した。主要評価項目は、臨床的に重要でない前立腺がん[International Society of Urological Pathology(ISUP)グレード1]の発見とした。 その結果、追跡期間中央値3.9年(各群約2万6000人年)の時点で、MRI標的生検群の6575例中185例(2.8%)と系統的生検群の6578例中298例(4.5%)に前立腺がんが発見された。臨床的に重要でないがんの発見は、系統的生検群と比較したMRI標的生検群の相対リスクが0.43(95%CI 0.32-0.57、P<0.001)だった。臨床的に重要ながん発見の相対リスクは...
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