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元プロアメフト選手3割に慢性外傷性脳症の自覚

2024年10月28日  JAMA Neurology

ハーバード大学のFootball Players Health Study内で、慢性外傷性脳症(CTE)の認識を持つ元プロアメリカンフットボール(ASF)選手の割合、臨床的相関、自殺傾向を横断研究で検討。1960-2020年にプロリーグと契約し、自発的にベースライン調査に回答した元ASF選手4180例を組み入れた。主要評価項目は、CTEの認識があると回答する参加者の割合とした。 その結果、1980例(47.4%)から追跡データが得られ(平均57.7歳)、そのうち681例(34.4%)がCTEの認識があると回答した。主観的な認知機能障害、テストステロン低値、頭痛、選手時代に生じた脳振盪症状、抑うつ性/情緒および行動の制御不能症状、痛み、若年齢が、CTEの認識と有意に関連していた。自殺傾向は、CTEの認識を持つ群の681例中171例(25.4%)と認識を持たない群の1299例中64/例(5.0%)が報告した。うつ病など自殺傾向の予測因子で調整後に、CTEの認識を持つ男性が自殺傾向を報告する可能性は2倍だった(オッズ比2.06、95%CI 1.36-3.12、P<0.001)。...