RSV感染で入院した乳幼児の細気管支炎がziresovirで改善

中国で、RSウイルス（RSV）感染で入院した月齢1-24カ月の乳幼児を対象に、ziresovirの有効性を第III相多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。参加者（ITT集団244例、安全性解析対象集団302例）を、ziresovir（体重に応じて用量10-40mg）を1日2回、5日間投与する群またはプラセボ群に2対1の比率で無作為化割り付けした。主要評価項目は、ベースラインから3日目（初回投与の48時間後と定義）までのWang細気管支炎臨床スコア（合計スコア0-12、スコアが高いほど臨床徴候の重症度が高い）の変化量とした。 その結果、ベースラインから3日目までのWang細気管支炎臨床スコアの減少は、ziresovir群の方がプラセボ群よりも有意に大きかった（－3.4ポイント、95％CI －3.7-－3.1 vs. －2.7ポイント、95％CI －3.1-－2.2、差－0.8ポイント、95％CI －1.3-－0.3、P＝0.002）。5日目時点のRSVウイルス量の減少は、ziresovir群の方がプラセボ群よりも大きかった（－2.5 vs. －1.9 log10コピー/mL、...