心原性ショック合併AMIにMCSで6カ月死亡率低下せず
心原性ショックを合併した急性心筋梗塞(AMICS)患者を対象に、早期ルーチンでの経皮的機械的循環補助(MCS)が全死因死亡率に及ぼす効果を無作為化比較試験9件のメタ解析で検討。4試験(同611例)は静動脈体外式膜型人工肺(VA-ECMO;loadingデバイス)を対照治療と比較し、5試験(同503例)は左室unloadingデバイスを対照治療と比較した。 6カ月の追跡の結果、死亡率にMCSの早期使用による有意な便益は認められなかった(ハザード比0.87、95%CI 0.74-1.03、P=0.10)。左室unloadingデバイスと対照治療に有意差は見られず(同0.80、0.62-1.02、P=0.075)、loadingデバイスも死亡率に対する効果はなかった(同0.93、0.75-1.17、P=0.55)。低酸素性脳損傷のリスクがないST上昇型の心原性ショック患者はMCS使用により死亡率が低下した(同0.77、0.61-0.97、P=0.024)。対照治療と比較して、MCS使用は大出血(オッズ比2.64、95%CI 1.91-3.65)および血管合併症(同4.43、2.37-8.26...
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