全粒穀物摂取のCKD患者、精製穀物摂取に比べ転帰良
Chronic Renal Insufficiency Cohort Studyのデータを用いて、慢性腎臓病(CKD)患者の全粒穀物摂取と健康転帰の関連を検討。横断調査(対象患者4067例)で全粒穀物摂取と骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)バイオマーカー(血清中リン値、線維芽細胞増殖因子23、副甲状腺ホルモン、カルシトリオール、カルシウム)の関連を、前向き調査(同4331例)で転帰(心血管イベント、腎不全、全死亡)を検討した。 その結果、調整モデルでは、1日当たりのサービング数で評価した全粒穀物摂取はリン摂取量および血清中リン値の上昇と関連していたが、1000kcal当たりのサービング数で解析した場合は関連が見られなかった。全粒穀物よりも精製穀物の摂取量の方が多いと、全モデルで腎不全(モデル4で1.01、95%CI 1.00-1.02、P=0.01)および全死亡(同1.01、1.00-1.01、P=0.01)のリスク上昇との関連が認められ、完全調整モデル以外では心血管疾患リスク上昇にも関連していた。...
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