がん悪液質の症状改善にponsegromabが有望
2024年10月24日
New England Journal of Medicine
がん悪液質で血清増殖分化因子15(GDF-15)濃度が高い(1500pg/mL以上)患者187例を対象に、ヒト化モノクローナル抗体ponsegromabの有効性と安全性を12週間の第II相無作為化二重盲検試験で検討。患者をponsegromab 100mg群、同200mg群、同400mg群、プラセボ群に割り付け、4週間ごとに3回皮下投与した。主要評価項目は12週時点における体重の試験開始時からの変化量とした。 患者のうち、40%が非小細胞肺がん、32%が膵臓がん、29%が大腸がんだった。12週時点で、ponsegromab群ではプラセボ群よりも体重増加が有意に大きく、群間差の中央値は100mg群が1.22kg(95%信用区間0.37-2.25)、200mg群が1.92(同0.92-2.97)、400mg群が2.81(同1.55-4.08)だった。原因を問わない有害事象の発現割合は、ponsegromab群が70%、プラセボ群が80%だった。...
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