T-DXdがHR+/HER2低発現転移乳がんのPFSを改善
2024年10月19日
New England Journal of Medicine
ホルモン受容体(HR)陽性かつヒト上皮増殖因子受容体2(HER2)低発現または超低発現の転移乳がんで、内分泌療法治療歴のある患者を対象に、トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)の有効性を第III相多施設共同非盲検試験で検討(DB-06試験)。患者を1対1の比率でT-DXdまたは医師選択による化学療法に無作為化割り付けした。主要評価項目は、HER2低発現患者での盲検下独立中央判定による無増悪生存期間(PFS)とした。 無作為化した866例のうち、713例がHER2低発現、153例がHER2超低発現乳がんだった。HER2低発現集団での無増悪生存期間中央値は、T-DXd群が13.2カ月(95%CI 11.4-15.2)、化学療法群が8.1カ月(95%CI 7.0-9.0)だった(病勢進行または死亡のハザード比0.62、95%CI 0.51-0.74、P<0.001)。この結果は探索的なHER2超低発現集団でも一致していた。グレード3以上の有害事象がT-DXd群の52.8%、化学療法群の44.4%に発現した。...
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