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新生児のアトピーを予測する皮膚/血清バイオマーカー

2024年10月18日  専門誌ピックアップ

イタリア・ピサの大学病院1施設で満期新生児40例(男児68%)を対象に、アトピー性皮膚炎(AD)発症リスクを予測する臍帯血中の血清学的バイオマーカーおよび皮膚マーカーを前向き観察研究で検討。生後6カ月時で、16例にADの症状および徴候が認められた。 その結果、AD発症群の方が非発症群よりも、生後1、6、12カ月時の前肘窩の経皮水分蒸散量が統計的に有意に高かった。臍帯血中の血清学的バイオマーカーでは、AD発症群の方が非発症群よりもCCL17/胸腺および活性化制御ケモカイン(中央値716pg/mL vs. 419pg/mL、P=0.003)およびIL-31(同212pg/mL vs. 97pg/mL、P=0.04)が統計的有意に高かったが、胸腺間質性リンパ球新生因子(同105pg/mL vs. 88pg/mL)、CCL18(同1236pg/mL vs. 1255pg/mL)、CCL22(同1032pg/mL vs. 1096pg/mL)、CCL27(同172pg/mL vs. 120pg/mL)には統計的有意差が認められなかった。...