抗うつ薬中止後の再発と扁桃体反応性増加が関連
2024年10月17日
JAMA Psychiatry
大うつ病性障害(MDD)が寛解し、抗うつ薬を服用中の成人患者123例(平均年齢35.42歳、女性75%)を対象に、扁桃体反応性と服用中止による再発リスクとの関連性を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)測定で観察(Antidepressiva Absetzstudie試験)。健常対照者66例(同33.57歳、女性70%)との比較を行った。評価項目はタスクベースのfMRIによる扁桃体反応性の測定、服用中止後6カ月以内のMDD再発とした。 その結果、初期の反応性に両群の差はなかった(t125.136=0.33、P=0.74)。抗うつ薬中止後の扁桃体反応性の増加は、うつ病の再発と関連していた[晩期中止群 vs 早期中止群、初回評価(スキャン)vs 第2回評価(スキャン)、再発の3要因交互作用は、β18.9、95%CI0.8-37.1、P=0.04]。反応性の変化は再発までの期間短縮と関連し(ハザード比1.05、同1.01-1.09、P=0.01)、再発予測を示した(leave-one-out交差検証の平衡精度67%、95%事後予測区間53-80、P=0.02)。...
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