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ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、駆出率別の効果は

2024年10月17日  Lancet

心不全患者を対象に、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)の効果を試験4件(1万3846例)の患者レベルのメタ解析で検討。駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者を登録した2試験(スピロノラクトン、エプレレノン)、駆出率が軽度低下した心不全(HFmrEF)または駆出率が保たれた心不全(HFpEF)の患者を登録した2試験(スピロノラクトン、フィネレノン)を対象とした。このメタ解析の主要評価項目は、心不全による初回入院または心血管死亡までの期間の複合とした。 MRAは、心血管死亡または心不全による入院のリスクを低下させた(ハザード比0.77、95%CI 0.72-0.83)。効果はHFrEF(同0.66、0.59-0.73)の方がHFmrEFまたはHFpEF(同0.87、0.79-0.95)よりも大きかった。心不全による入院は、HFrEFの試験(同0.63、0.55-0.72)、HFmrEFまたはHFpEFの試験(同0.82、0.74-0.91)ともに有意に減少した。心血管死亡は、前者では減少した(同0.72、0.63-0.82)が、後者では減少しなかった(同0.92、0.80-1.0...