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セマグルチドでHFpEFの心不全リスクが低下

2024年10月11日  Lancet

駆出率が軽度低下した心不全または駆出率の保たれた心不全(以下HFpEF)に対するセマグルチドの効果を、4つの無作為化プラセボ対照試験(SELECT、FLOW、STEP-HFpEF、STEP-HFpEF DM)の統合解析で検討。主要評価項目は、心血管系死亡または初回心不全増悪事象(心不全による入院または緊急受診と定義)までの期間、初回心不全増悪事象までの期間、心血管系死亡までの期間の複合とした。 その結果、4つの試験全体で2万2282例のうち3743例(16.8%)がHFpEFの病歴を有していた(セマグルチド群1914例、プラセボ群1829例)。このHFpEF患者集団では、セマグルチド群の心血管系死亡または心不全事象の複合転帰のリスクが低かった[事象発現率:セマグルチド群5.4% vs. プラセボ群7.5%、ハザード比0.69(95%CI 0.53-0.89)、P=0.0045]。セマグルチド群では、心不全増悪事象のリスクも低かった[同2.8% vs. 4.7%、0.59(0.41-0.82)、P=0.0019]。重篤な有害事象の発現率は、セマグルチド群の方がプラセボ群よりも低かった(2...