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母親のHCV感染で児のNICU入室とSGAが増加

2024年10月8日  専門誌ピックアップ

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した妊婦を対象に、母体および新生児の有害転帰のリスクを前向き多施設共同コホート研究の二次解析で検討。HCV抗体検査で陽性だった女性(症例群)249例と陰性だった女性(対照群)486例を比較した。有害転帰として、母体では妊娠糖尿病、胎盤剥離、妊娠高血圧腎症または妊娠高血圧症、胆汁うっ滞、早産を、新生児では高ビリルビン血症、新生児集中治療室(NICU)入室、在胎不当過小(SGA)、新生児感染症(敗血症または肺炎)を評価した。 その結果、母体での妊娠糖尿病、妊娠高血圧腎症、胎盤剥離の発生率は、両群で同程度だった。早産発生率も同程度だったが、症例群から出生した新生児の方がNICU入室率[45.1% vs. 19.0%、調整後オッズ比2.6(95%CI 1.8-3.8)]およびSGA児(出生時体重が標準値の5パーセントタイルを下回る)である確率[10.6% vs. 3.1%、同2.9(1.4-6.0)]が高かった。...