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ensifentrineで中等症/重症COPDの増悪リスクが低下

2024年10月10日  Chest

中等症から重症の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者(40-80歳)を対象に、ホスホジエステラーゼ3/4二重阻害薬ensifentrineがCOPDの増悪率および増悪リスク(初回増悪までの期間)に及ぼす影響を評価する第III相臨床試験(ENHANCE-1試験、ENHANCE-2試験)の事前設定した統合解析の報告。患者にensifentrine 3mgまたはプラセボを1日2回、24週間投与した。 ensifentrine投与群の975例とプラセボ群の574例を解析対象とした。患者の62%が長時間作用性抗コリン薬または長時間作用性β2刺激薬と併用し、18%が吸入ステロイド療法と併用していた。ensifentrine投与群では、プラセボ群と比較して、中等度/重度の増悪率(率比0.59、95%CI 0.43-0.80、P<0.001)と増悪リスク(ハザード比0.59、95%CI 0.44-0.81、P<0.001)が有意に低下した。増悪率と増悪リスクの低下は、年齢、性別、人種、背景の維持治療薬の使用、慢性気管支炎、好酸球数、COPD重症度、増悪歴などの患者サブグループ間で概ね一致していた。...