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GLP-1受容体作動薬で糖尿病の眼関連リスクに便益

2024年10月9日  Ophthalmology

2型糖尿病患者を対象に、眼関連のリスクに対するGLP-1受容体作動薬とメトホルミンの影響を、17カ国の120カ所の医療機関の電子カルテデータを用いた後ろ向きコホート研究で検討。2型糖尿病の診断を受け、GLP-1受容体作動薬かメトホルミンの投与を受けた患者の原発開放隅角緑内障(POAG)、高眼圧、緑内障1次治療の必要性の発生率を評価した。 傾向スコアマッチング後、両群に1年追跡時点で6万1998例、2年追跡時点で2万7414例、3年追跡時点で1万4100例が含まれた。GLP-1受容体作動薬群の方がメトホルミン群よりもPOAG発症リスクが有意に低かった(リスク比:1年時点0.59、2年時点0.50、3年時点0.59)。高眼圧についても同様で、リスク低下は1年時点で56%(リスク比0.44、0.31-0.62)、2年時点で57%(同0.43、0.30-0.62)、3年時点で49%(同0.51、0.34-0.75)だった。緑内障1次治療開始のリスクもGLP-1受容体作動薬群の方が低かった(リスク比:1年時点0.63、2年時点0.71、3年時点0.75)。...