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PETでの偶発的な非対称性集積は中咽頭がんの可能性低い

2024年10月9日  専門誌ピックアップ

米国において、PETで中咽頭に偶発的に非対称性集積が見られた患者の中咽頭がん発生率を単施設の後ろ向きコホート研究で検討。PET/CT検査を受けた18歳以上の患者の検査結果を盲検下でレビューし、関連する臨床データを診療録でレビューした。 327例を組み入れた(女性52.9%、年齢中央値65.0歳)。平均追跡期間は52.1カ月だった。18例(5.5%)が新たに中咽頭がんと診断された[扁平上皮がん(9例)、リンパ腫(8例)、肉腫(1例)]。中咽頭がんの診断を受けた患者では、検査所見正常の患者よりも同側の平均最大標準化集積値(SUVmax; 8.7 vs. 5.3)とSUVmax比(3.0 vs. 1.6)が高かった。SUVmaxの比と差は、受信者動作特性曲線下面積がそれぞれ86.3%と85.8%で、中咽頭がんの良い識別因子だとわかった。耳鼻咽喉科での中咽頭触診で懸念される病変が認められた患者は、検査所見正常の患者よりも中咽頭がんと診断される可能性が有意に高かった(オッズ比28.4、95%CI 6.6-145.8)。...