脳梗塞の血栓溶解療法にアルガトロバン・eptifibatide併用は有効か
2024年10月7日
New England Journal of Medicine
米国で、虚血性脳梗塞発症後3時間以内に静脈内血栓溶解療法を受けた患者514例を対象に、アルガトロバンまたはeptifibatideを併用した場合の有効性と安全性を第III相3群適応的単盲検無作為化試験で検討(MOST試験)。患者をアルガトロバン群(59例)、eptifibatide群(227例)、プラセボ群(228例)に割り付け、血栓溶解療法開始後75分以内に投与した。主要有効性評価項目は、効用値で重み付けした90日時点での修正Rankin尺度スコア(0-10点、高スコアほど転帰良好)とした。 血栓溶解療法の内訳はアルテプラーゼ70%、tenecteplase 30%だった。44%が血管内血栓除去術を受けた。主要評価項目はアルガトロバンが5.2、eptifibatideが6.3、プラセボが6.8だった。アルガトロバンまたはeptifibatideがプラセボよりも良好である事後確率は、それぞれ0.002(主要評価項目の事後平均の差-1.51)と0.041(同-0.50)だった。無作為化後36時間以内の症候性頭蓋内出血の発生率は、アルガトロバン4%、eptifibatide 3%、プラセボ...
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