乳がん、薬剤性顎骨壊死の発生率を調査
2024年10月6日
Journal of Clinical Oncology
オーストラリア・チロル州で乳がん患者に対する薬剤性顎骨壊死(MRONJ)の発生率を集団ベース多施設後ろ向き研究で検討した。チロル州全域の乳腺外科9施設で2000年から2020年のがんレジストリーを用いて、骨転移がある乳がんで再吸収抑制療法を受けている全患者(639例)を解析対象とした。 その結果、MRONJが診断されたのは56例(8.8%、95%CI 6.6-11.0)だった。MRONJの発生率は、デノスマブ単独群11.6%(同8.0-15.3)、ビスホスホネート系単独群2.8%(同0.7-4.8)、ビスホスホネート系+デノスマブ併用群16.3%(同8.8-23.9)だった。デノスマブ群はMRONJ発生が有意に早かった。治療開始からMRONJ発生までの期間は、デノスマブ単独群4.6年、ビスホスホネート系単独群5.1年、併用群8.4年だった。...
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