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免疫学的便潜血検査、キットによりACN検出能が異なる

2024年10月6日  Annals of Internal Medicine

大腸がん(CRC)のスクリーニングまたはサーベイランスで内視鏡検査を実施する前の患者3761例(平均年齢62.1歳、女性63.2%)を対象に、よく使用されている免疫学的便潜血検査(FIT)キットの性能を横断的研究で検討。参照基準に大腸内視鏡検査を用いて、5種類の検査キット(定性:Hemoccult ICT、Hemosure iFOB、OC-Light S FIT、QuickVue iFOB、定量:OC-Auto FIT)を比較した。主要評価項目は、advanced colorectal neoplasia(ACN:進行ポリープまたはCRC)に対する感度および特異度とした。 その結果、CRC 9例(0.2%)を含む320例(8.5%)がACNを有していた。検査陽性率は、検査キットの種類によって4倍(3.9-16.4%)の差があった。評価不能率は0.2-2.5%の範囲だった。ACNに対する感度は10.1-36.7%、特異度は85.5-96.6%と幅広かった。Hemosure iFOBとQuickVue iFOBの間を除いて、感度の差は全て統計学的に有意だった。特異度では、互いに統計学的に有...