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甲状腺未分化がんに標的療法/免疫療法で生存転帰が改善

2024年10月5日  The Laryngoscope

進行期甲状腺未分化がん(ATC)患者41例(平均年齢67.4歳、女性54%)を対象に、全身療法が生存転帰に及ぼす影響について単施設コホート研究で検討。診療記録をレビューした。治療の一環として手術を施行した患者を組み入れた。主要評価項目は全生存(OS)とした。 その結果、18例が標的または免疫療法を受けていた。2年全生存率は24%、5年全生存率は23%で、生存期間中央値は7.6カ月だった。カプランマイヤー解析では、化学療法を受けた患者で生存が改善したことが示された(p=0.048)。コックス比例ハザード解析では、免疫療法または標的療法を受けた患者で、受けなかった患者に比べて生存が統計学的有意に改善したことが示された(P=0.016)。さらに、女性(P=0.010)およびp63遺伝子変異がある(P=0.001)患者で生存転帰が改善した。...