コロナ後遺症の臨床バイオマーカーを探索
2024年10月2日
Annals of Internal Medicine
83施設で登録されたRECOVER成人コホートを対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)急性感染後後遺症(PASC)の臨床バイオマーカーを観察研究で検討。参加者に質問票調査と標準的な臨床検査(25項目)を実施した。傾向スコア重み付け線形回帰モデルを適合させて、感染歴とPASC指標(≧12 vs. 0)によって平均臨床検査値の差を評価した。 その結果、参加者1万94例のうち、8746例がSARS-CoV-2感染歴あり、1348例が感染歴なし、1880例がPASC指標12以上、3351例がPASC指標ゼロだった。傾向スコアによる調整後、感染歴あり群は、感染歴なし群よりも平均血小板数は低値で(265.9×109/L vs. 275.2×109/L)、平均HbA1c値(5.58% vs. 5.46%)と尿中アルブミン/クレアチニン比は高値だった(81.9mg/g vs. 43.0mg/g)が、差の臨床的有意性は高くなかった。HbA1c値の差は、糖尿病の基礎疾患がある参加者の除外後に減少した。感染歴あり群のうち、PASC指標が12以上の亜群とゼロの亜群の間に、意味のある平均臨床検査値の...
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