増殖性糖尿病網膜症へのPRPと抗VEGF注射、治療順で転帰に差
2024年10月2日
JAMA Ophthalmology
増殖性糖尿病網膜症(PDR)の新規診断患者を対象に、汎網膜光凝固術(PRP)と抗血管内皮増殖因子(VEGF)注射の併用療法における治療順序による転帰への影響を後ろ向きコホート研究で検討。傾向スコアでマッチさせたPRP後に抗VEGF注射を行う群(平均年齢63.0歳、女性46.6%)と、抗VEGF注射後にPRPを行う群(同63.0歳、48.1%)の各群1377例を解析対象とした。 その結果、PRP後の抗VEGF注射群は、抗VEGF注射後のPRP群よりも5年時点の経毛様体扁平部硝子体切除術(PPV)施行率増加[相対リスク1.88(95%CI 1.55-2.27)、リスク差8.93%(95%CI 6.31-11.55)、P<0.001]、硝子体出血[同1.40(1.09-1.80)、6.47%(1.66-11.29)、P<0.001]および牽引性網膜剥離[同1.85(1.35-2.53)、4.31%(2.10-6.52)、P<0.001]の発生率増加と関連し、いずれも同様の関連が6カ月、1年、3年時点でも認められた。...
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