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外傷センターに搬送された外傷性脳損傷患者の転帰

2024年10月3日  JAMA Surgery

頭蓋内出血(ICH)を伴う外傷性脳損傷(TBI)で、米国外科学会(ACS)レベルI(LI)またはレベルII(LII)外傷センター(TC)に搬送された患者の転帰を、ACS Trauma Quality Improvement Programデータベースを用いた解析で検討。評価項目は、頭部CTスキャン実施率、神経外科的介入(脳モニター、開頭術・頭蓋骨部分切除)、入院日数、死亡率とした。 LI/LII TCで管理されたICHを伴うTBI患者11万7651例のうち、他施設から搬送された5万3108例(45.1%、平均61歳、男性58%)を特定した。到着時のグラスゴー昏睡尺度スコア中央値は15だった。3万973例(58%)が頭部CTスキャンを受け、2144例(4%)が受け入れ側TCで頭部CTスキャンを再度受けた。2124例(4%)が脳モニタリング、6862例(13%)が開頭術/頭蓋骨部分切除、7487例(14%)が人工呼吸管理を受けた。入院日数中央値は2日、死亡率は6.5%だった。9005例(17%)が入院から24時間以内、1万9421例(37%)が48時間以内に、神経外科的介入を受けずに退院し...