魚油サプリのアトピー予防効果に妊婦の遺伝子型が影響
母子ペア635組を対象に、妊娠中のω3長鎖多価不飽和脂肪酸(n-3 LCPUFA:魚油)サプリメント補充と小児アトピー性皮膚炎(AD)リスク、および母親のCOX1遺伝子型とADリスクとの関連を無作為化試験の2次解析で検討。妊娠24週から出産1週間後までのn-3 LCPUFA摂取とプラセボ(オリーブ油)摂取を比較し、10歳までの小児ADリスクを主要評価項目とした。 その結果、n-3 LCPUFA補充[ハザード比1.00(95%CI 0.76-1.33)、P=0.97]および母親のCOX1遺伝子型[同0.94(0.74-1.19)、P=0.60]はいずれも、10歳までの小児ADリスクに関連していなかったが、これら変数の交互作用を示すエビデンスが認められた(交互作用のP<0.001)。子のADリスクは、TT型の母親ではn-3 LCPUFA群の方がプラセボ群に比べて低かった[ハザード比0.70(95%CI 0.50-0.98)、P=0.04]。CT型の母親ではリスクとの関連は見られず[同1.29(0.79-2.10)、P=0.31]、CC型の母親の子では、リスクが高かった[同5.77(1.63...
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