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漏斗形腹腔内メッシュは傍ストーマヘルニア予防に効果的

2024年9月30日  JAMA Surgery

直腸腺がん手術後に永久人工肛門を造設した患者135例を対象に、漏斗形腹腔内メッシュ(funnel-shaped intraperitoneal mesh)使用の有無による傍ストーマヘルニア予防の有効性と安全性を検討(Chimney無作為化試験)。メッシュ群68例(平均年齢68.7歳、男性53%)と、メッシュなしの対照群67例(同66.4歳、男性72%)で比較した。主要評価項目は、術後12カ月にCT検査で確認された傍ストーマへルニア発生率とした。 その結果、CT検査を受けた117例のうち、メッシュ群10%、対照群37%で傍ストーマヘルニアが確認された[差27(95%CI 12-41)、P<0.001]。臨床的な傍ストーマヘルニアの発生はメッシュ群2%、対照群43%だった[同41(29-55)、P<0.001]。Clavien-Dindo 分類によるイレウスIIグレードの患者数は、メッシュ群35%、対照群17%だった[同18(3-32)、P=0.006]。その他のストーマ関連合併症も、群間差はわずかしか見られなかった。...