オーストラリアの3つの病院で、経大腿動脈経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)施行患者410例を対象に、TAVI後の定期的なプロタミン投与の有効性および安全性を無作為化プラセボ対照試験で検討(ACE-PROTAVI試験)。患者年齢中央値はプロタミン群82歳、プラセボ群80歳、女性の割合はそれぞれ34.2%、42.2%だった。 その結果、プロタミン群の方がプラセボ群よりも止血成功率が高く[97.9% vs. 91.6%、絶対リスク差6.3%(95%CI 2.0-10.6)、P=0.006]、止血までの時間中央値も短かった(181秒 vs. 279秒、P=0.002)。プロタミン群の方がプラセボ群よりも、術後30日時点の複合評価項目(全死亡、出血合併症、血管合併症)の発生率が低かった(5.2% vs. 12.8%、オッズ比0.37、0.1-0.8、P=0.01)。プロタミン使用に関連する有害事象は認められなかった。...
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