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頭頸部がん発症と大麻使用に関連性

2024年9月18日  専門誌ピックアップ

米国で大麻使用と頭頸部がん(HNC)の発症との関連性を大規模多施設コホート研究で検討した。医療機関64施設の20年間(2024年4月まで)にわたるデータベースを用いて、大麻関連障害の有無にかかわらず、外来診療録がありHNC歴がない米国成人を検索。人口統計学的特性、アルコール関連障害、タバコ使用について傾向スコアマッチングを行い、相対リスク(RR)を算出した。 その結果、大麻関連障害コホートは11万6076例(平均46.4歳、女性44.5%)、非大麻関連障害コホートは398万5286例(平均60.8歳、女性54.5%)だった。全部位の新規HNC診断率は大麻関連障害コホートのほうが高く、傾向スコアマッチング後の大麻関連障害患者はHNCがない患者よりもHNCリスクが高かった(RR 3.49、95%CI 2.78-4.39)。部位別解析において大麻関連障害患者でリスクが高かったのは、口腔がん(同2.51、1.81-3.47)、中咽頭がん(同4.90、2.99-8.02)、喉頭がん(同8.39、4.72-14.90)だった。高齢群と若年群で層別化しても結果は同様だった。...