腫瘍減量手術、外科医2人態勢で腸管吻合部漏出率低下
進行卵巣上皮がんで腫瘍減量術の際に腸管手術を受けた患者1810例を対象に、執刀医の専門分野が手術転帰に及ぼす影響を米国外科学会のNational Surgical Quality Improvement Programのデータセットを用いた後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、卵巣がんに対する腫瘍減量手術中の腸管手術後の吻合部漏出とし、婦人科腫瘍専門医、一般外科医、外科医2人チーム(前2者の任意の組み合わせ)が実施した手術を評価した。 その結果、一般外科医コホート97例(5.4%、患者の平均年齢65.1歳、平均BMI 26.9)、婦人科腫瘍専門医コホート1217例(67.2%、同63.5歳、27.7)、外科医2人チームコホート496例(27.4%、同62.4歳、28.1)だった。二変量解析で、吻合部漏出率は婦人科腫瘍専門医が3.6%、一般外科医が5.2%、外科医2人チームが0.4%だった(P<0.001)。多変量解析では、婦人科腫瘍専門医群との比較で吻合部漏出の調整オッズ比は一般外科医群が1.53(95%CI 0.59-3.96)(P=0.38)、外科医2人チームが0.11(同0...
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