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肺炎入院患者の過半数で受診時と退院時の診断に不一致

2024年9月18日  Annals of Internal Medicine

米国の退役軍人病院115施設の全国コホートで、18歳以上で救急外来(ED)から入院した患者を対象に、市中肺炎の診断の不一致を後ろ向き研究で検討。自然言語処理によって医師の記述、診断コード、抗菌薬治療から、初診時の肺炎診断、退院時診断、X線画像診断の間の不一致を特定し、臨床所見の記述、患者の疾患重症度、治療、転帰から不確実性の表現を比較した。 その結果、入院238万3899件のうち、13.3%が初診時または退院時に肺炎の診断と治療を受けた。9.1%が初診時に、10.0%が退院時に診断された。初診時と退院時の診断の不一致は57%で生じていた。不確実性は、臨床所見の記述に高頻度に表れていた(ED受診時58%、退院時48%)。診断に不一致のある患者は不一致のない患者と比較して、不確実性が大きく追加の治療数が多かったが、30日死亡率が高かったのは初診時に肺炎と診断されなかった患者のみだった(14.4%、95%CI 14.1-14.7% vs. 10.6%、10.4-10.7%)。...